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取材・レポート

マウンテンサイクリングin乗鞍2019

開催日程2019年8月25日(日)
開催地乗鞍高原および松本市
WEB http://norikura-hc.com/

目指すは国内舗装道路最高点の2720m
乗鞍高原・畳平へと駆け上がるヒルクライムレース

8月25日(日)に開催されたマウンテンサイクリングin乗鞍は、松本市の乗鞍高原で行われるヒルクライムレース。全長20.5㎞、標高差1260m、平均勾配6.1%、ゴール地点である乗鞍高原・畳平の標高は国内舗装道路最高点の2720m。今年も全国各地から4,475人のヒルクライマーが挑戦した。

1986年から続くマウンテンサイクリングin乗鞍は、今年で34回大会を数える超人気大会。国内ヒルクライムイベントのパイオニアとして、サイクリストたちの絶対的な人気を誇る。

「空に一番近いバイシクルロード」と形容される乗鞍エコーラインを舞台とするマウンテンサイクリングin乗鞍。ゴール地点の標高は2,720mと、自転車レースとしては国内最高標高を走る大会であり、ヒルクライムの醍醐味を感じられ、自然豊かで雄大な乗鞍高原でのサイクルレースを味わおうと、全国各地からの参加者が挑戦する。

スタートは乗鞍観光センター前。三本滝(レストハウス前)、位ヶ原山荘前を経て、長野・岐阜県境にフィニッシュする全長20.5km、 標高差1,260mのヒルクライムレース。定員は4,500名で、毎年参加申込みが始まるとすぐに定員に達する人気を誇る。

主催は松本市・のりくら観光協会・松本商工会議所・(一社)松本観光コンベンション協会・株式会社長野放送などからなるマウンテンサイクリングin乗鞍実行委員会。

参加資格は中学生以上(大会当日の年齢)の健康な男女で、本コースを制限時間内で完走できる自信のある方となっている。国内最強のアマチュア山岳王を決定する最高峰の「チャンピオンクラス」はコースを80分以内で完走する自信のある方で、参加者たちは年齢、性別で区分された18ウェーブに分かれて走り、頂上までのタイムを競う。

松本市内で開催されるツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2019とこのマウンテンサイクリングin乗鞍をあわせたヒルクライム2大会は「松本ヒルクライム」シリーズと命名されており、両大会出場者の総合上位も表彰される。松本City賞、美ヶ原賞、乗鞍賞なども用意される。

今年の大会の天候は快晴。スタート地点から頂上付近まで雲ひとつ無い絶好のコンディションの中レースは行われ、男女ともに上位クラスではコースレコードが出た。頂上数キロ手前からは森林限界を越え、ラスト2kmには大雪渓が待つ素晴らしい景観のコース。

地元からも多くの選手が参加。そして、選手だけでなく応援の家族や友人のためには応援バスも運行され、肩の小屋口駐車場まで行くことができる。ゴールまであとわずかの地点の大雪渓のすぐ近くであり、走る方にも応援にも力が入るポイントだ。

最高峰のチャンピオンクラスはゴール直前まで中村俊介選手(SEKIYA)、森本誠選手(GOKISO)、梅川陸選手(大泉愛輪会)の3人のトップ争いに持ち込まれ、昨年も優勝した中村選手が連覇を達成。タイム54分41秒959は、9年前に森本選手が出した歴代最高記録を27秒塗り替える大会新記録となった。そして女子も昨年覇者の牧瀬翼選手(IKEUCHI EXIT)が連覇。1時間6分48秒のタイムは12年ぶりのコースレコード更新となった。

男女ともに大会新記録が更新されるという結果になった大会。選手たちのヒルクライム熱が高まり、年々レベルアップしていることの証明となった。

photo&text:Makoto.AYANO

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