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取材・レポート

アルプスあづみのセンチュリーライド2019-
アジアからの旅行者も大満足!

開催日程2019/05/25 (土) 〜 2019/05/26 (日)
開催地長野県松本市・梓水苑、安曇野市・国営アルプスあづみの公園【堀金・穂高】
WEB http://aacr.jp/

アルプスあづみのセンチュリーライドは、長野の魅力を最大限に満喫する極上のバイクトリップだ!

風光明媚な自然のなかをストレスなく走る。景色がポイントごとに変わるのも大きな魅力だ。

風光明媚な自然と真夏でも快適な気温、なにより走りやすい交通状況により、日本のサイクリストからも圧倒的な支持を集める長野県。

長野県松本市をスタートして白馬村を目指すアルプスあづみのセンチュリーライドは、大いなる日本アルプスに抱かれた環境を思う存分満喫できるロングライドイベントとしてエントリー枠が即日埋まるほどの人気を誇っている。この長野県での自転車ライドの魅力は日本人だけでなく、海外のサイクリストにとっても十二分な魅力にあふれている。

2019年に11年目を迎えたアルプスあづみのセンチュリーライドにスペシャライズドアジアのスタッフ及びカスタマーが参加し長野県の魅力を堪能した。アジア地域のサイクリストにとって、長野県のどんなところが魅力的なのだろうか?

自転車の魅力を語る前に挙げたいのが、長野は観光地としても日本有数の魅力を誇っていること。そばの生産量が全国2位であり、信州そばは唯一無二の存在として、海外からの観光客にも人気が高い。松本市内にも手軽に本格的な信州そばを味わえる名店が点在している。信州そばを単なるグルメということ無かれ、そば打ちはその枠を超えた文化であり、日本の本質的な魅力に迫るものなのだ。

そば

さて話を本流の自転車ライドに戻そう。アルプスあづみのセンチュリーライドは夜も明けきらぬ早朝6時に最初の組がスタートし、センチュリー(100)マイルの壮大なる160kmの冒険がはじまる。この長距離を快適でありながらチャレンジングなトリップに演出するのに欠かせないのが、絶妙なルート設定を可能とする松本から白馬までの道路環境だ。平坦基調の道は風を切って走る爽快感が味わえる。目の前に広がる景色は、田園地帯から森のトンネルを抜け、時折湖が現われるなど変化に富んでいて、ライダーの心をいやしてくれるとともに単調となることがない。

ライドのクライマックスとなるのが折り返し地点のある白馬地域だ。トンネルを抜けて白馬へ入った瞬間に、万年雪を携えた山々がライダーたちを歓迎してくれる。後半のルートに点在する苦しい上りも達成感を高めるためのエッセンスといえよう。ルートのすべてにおいて、信号が少なく、路面の舗装もしっかりと整備され、ストレスなく走ることができる。また交通渋滞も皆無といってよく、自動車を運転するドライバーのマナーが良いことも快適な自転車ライドには大きく貢献する。アジア圏では、地方部でも慢性的な交通渋滞が日常の街も多く、無防備なサイクリストにとって、危険を最大限に排除した環境は、このうえない魅力なのだ。

夜も明けきらぬ時間にスタートする。160kmの冒険がはじまる。

湖をバックに走る参加者。壮大な自然に抱かれて風を切って走る爽快感は何物にも代えがたい。

下りも車が少ないため安心して走ることができる。

後半に点在する上りは森林地帯が中心。達成感を味わうためのエッセンスであり、脚に自信のある参加者にとっては、最高のシチュエーションだ。

クライマックスとなる白馬地域の魅力は雪山を眺めながら走れること。それまでの疲れも吹き飛ばす雄大な景色が広がる。

東南アジア諸国のサイクリストにとって何よりも魅力的なのが、初夏でも山に残る雪だ。距離を走るにしたがって増えていく山々の雪は、折り返し地点の白馬村でピークを迎える。雪は彼らにとって非日常の存在であり、そこで乗るロードバイクは、極上の旅を演出するツールになる。雪をバックにスマートフォンで記念撮影をする彼らの顔は喜びに満ちていた。

アジアのサイクリストにとって雪山や田園地帯など、すべての景色が印象に残るものだ。ポイントごとに記念撮影して思い出として残せるのが、レースではないセンチュリーライドの魅力だ。

アルプスあづみのセンチュリーライドでは、複数箇所にエイドステーションが設けられる。それぞれに特色があり、地域の魅力を生かした補給食が出迎えてくれる。

走りやすくもドラマティックな160kmを完走した面々に共通していたのが、このうえない達成感だ。日本の文化に触れながら、大自然に抱かれた極上のバイクトリップを楽しめる長野県。海外からの観光客を迎える観光地のなかでも、自転車という切り口で見ると、長野は唯一無二の魅力を放っている。すべてを誇れる観光資源が揃っているのが長野県なのだ。

日本人にとっては日常の光景も海外のサイクリストにとっては、すべてが新鮮で魅力的なものだ。

最初の穂高エイドにも雄大な自然が広がる。チームとして協力しながら走れるのもセンチュリーライドの魅力だ。

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